INTERVIEWインタビュー
デフアスリート樋口光盛
デフアスリートとして
挑み続ける理由
陸上中距離(800m・1500m)で活躍するデフアスリート・樋口さん。中学時代に姉の影響で陸上を始めて以来、数々の大会で結果を残し、現在はデフリンピック金メダル獲得を目標に、日々努力を重ねています。今回は、その競技人生や想いについて伺いました。
陸上競技との出会い
―― 陸上を始めたきっかけは?
中学の頃、姉が陸上部に所属していて『一緒にやらないか』と誘われたのがきっかけです。当時から走るのは割と速かったのですが、特別に得意だったわけではなく、本当に誘われたから始めたという感じでした。
続ける理由と魅力
―― 陸上の面白さはどんなところですか?
一番は“負けたくない気持ち”ですね。勝ち負けがはっきりしている競技なので、負けず嫌いな自分の性格に合っていました。練習仲間や友人に良い報告がしたいという思いも、モチベーションの源になっています。
中距離を選んだ理由
―― なぜ800mや1500mに取り組むようになったのでしょう?
最初は長距離も走っていましたが、苦しい時間が長く続くのが自分には合いませんでした。中距離は2分程度で勝負がつき、接触や駆け引きもあって“陸上の格闘技”とも言われます。そうした戦うような要素が、自分には楽しかったんです。
レース前に考えていること
―― レース前は、どのような事を考えて試合に臨んでいますか?
対戦相手の記録を見て、“この人についていこう”と戦略を立てることが多いです。ただ、レース中は思い通りにいかないこともあるので、走りながら頭の中で常に切り替えています。
怪我をしないための工夫
―― 日々、心がけていることはありますか?
怪我をしないことが一番です。ストレッチやセルフケアは欠かさず、練習日誌もつけています。また、睡眠は最低8時間を意識しています。
印象に残る大会
―― 特に印象に残っている大会はありますか?
昨年の日本オープンです。6年ぶりに800メートルで自己ベストを更新できたのが本当に嬉しかったです。高校時代に出した記録を長く超えられず苦しい時期もありましたが、社会人になって自分で考えて取り組んだ結果、殻を破れました。
デフスポーツの魅力
―― デフ陸上・デフスポーツの魅力はどのようなところにありますか?
音ではなく視覚や感覚で勝負するところですね。補聴器を使わず全員が同じ条件で走るのも特徴です。耳が聞こえないからこそ、気配を感じ取りながら競い合うことに大きな魅力があります。
次世代への想い
―― デフアスリートとして注目されることについて、どのような思いがありますか?
自分が活躍することで、次の世代が競技を続けやすい環境をつくりたい。上の世代が築いてくれた道に感謝しつつ、今度は自分がつなげていく番だと思っています。
小学館ミュージック&
デジタルエンタテイメント
(SMDE)に
入社した理由
―― なぜSMDEに入社を決めたのですか?
競技に専念できる環境を求めていました。SMDEの“常に最善を求め挑戦する”というミッションに共感し、入社を決めました。VR・ARなどのコンテンツ事業なども面白そうだと感じています。
今後の目標
―― 今後、達成したい目標は何ですか?
まずは自身の持つ800mの日本記録を更新すること。そしてゆくゆくは世界記録を狙いたいです。選手として、あと10年は走り続けたいと思っています。
メッセージ
―― 最後にひとこと、メッセージをお願いします。
東京2025デフリンピックで最高のパフォーマンスを発揮し、家族や友人、応援してくれる皆さんに良い報告ができるよう頑張ります。これからも応援よろしくお願いします!